子供は基本的に大人に比べ発熱しやすいですが、ほとんどの発熱は、将来に向かって
抵抗力、免疫力を高める為に必要な発熱が多いんです。
ただ、飲食の間違え(お菓子、ジュースの甘味
小麦粉製品の摂りすぎ、冷たすぎる物、とくにアイス類は良くないです)
、扁桃腺や中耳炎からの発熱も多いです。
これらの扁桃腺や中耳炎からの発熱は(とくに中耳炎の悪化したものは3から5日で
解熱しないので、すみやかに信頼のできる医師に受診してください)
足首の炎症が原因している場合も多く
運動会や遠足などで普段より長く走ったり、歩いた後で
発熱してきてノドがいたくなったりお腹痛くなったり
頭痛がしたりしてきたら、
この足首の故障による発症の可能性があります。
これは、まず足首の炎症を先に取る事が必要です。
検査法は簡単です。
内踝のあたりをさわってみて熱くなっていれば、
炎症の可能性大です。
あるいは内踝の下、「照海」穴あたりを強めに
押すと、ひどく痛がるのも炎症の可能性があります。
足首の熱を取るのは、「リュウハップ」という
サトイモと生姜で作った湿布が即効で、効きます。
そして、基本的には再発しない様に
足首の変位を治しておきましょう。
整体で治す方法
自分で足首を治す方法
上手に経過させると自然に解熱します。
その経過が、とても大切なんですが、まずは発熱したら、
すぐ舌の状態(元気な時の状態を見ておくといいでしょう)
を見てください。
どんな原因の発熱でも初期は舌の色はピンク色で
薄く白い舌苔が全体に付着し唾液で少し濡れているはずです。
そして、いがいと元気であれば、まずは心配いりません。
もし、元気がなく舌をみてみて白い舌苔が無くなり
唾液での濡れが無くなり乾燥していて舌全体もかなり赤く
(とくに舌の先が真っ赤であったり)、赤いつぶつぶが出ていたり
舌の裏も真っ赤であったり、手足を触ってみて冷たくなっていたり、脈拍が(5歳から10歳くらいまで)
1分間に115以上あるいは65以下なら
速やかに信頼のできる医師に受診をしたほうが良いでしょう。
子供は、基本的に陽気が強く、熱の塊の様なものなので、
普段は、子供は風の子といわている様に、とても元気なんですが
間違えた治療や経過で脱水や腎機能に不全をおこすと、心臓に熱が籠もって
アッというまに危険な状態になる事がまれにあります。
私自身、5年間は寿命を縮めたと思うくらいの経験をしております。
もう二度とコリゴリという感じです。
新型インフルエンザが札幌でも流行しだした時、
6歳児の治験例ですが、病院で感染を確認後、
他の患者さんへの感染リスクを考慮して、往診にて施療を行ったのですが、
良くなったと思ったら1時間程で、また悪化してくるのです。
ですので徹夜同然で、何度も何度も施療し4日目に解熱に成功しましたが
その時は、もう本当に身も心も疲れはてました。
回復してから、ご両親に感想をお聞きしたら
ひょっとしたら死ぬのではないかと思ったと、おっしゃっておりました。
この様な発熱は伝染性のものなので、特殊な例にはなりますが
新型インフルエンザは東洋医学の視点からみると「温病」といって、
熱性の伝染病なので、内熱の高い普段活発で元気な子供や妊産婦は
熱に、さらに熱が加算される事になるので
寒がりの子や、冷え症の方より重症になりやすいんです。
日頃とても元気な子の方が内熱が高い為、悪化しやすいんです。
危険な方向にいっているか、治っている方向に向かっているかは
いろいろ診断法がありますが
簡単に見分けるには舌の状態、脈、手足の冷えに注意してください。
そして、伝染性(温病など)の場合は発熱だけではなく
症状の変化、悪化が早いんです。
また、普通の風邪でも、間違った治療をした場合、
かえって心臓に熱が籠もり過ぎて急変する事もあります。
手足が暖かく舌の状態もよく、急速な症状の変化や悪化傾向がなければ
伝染性の発熱である可能性は少なく
40度の発熱でも上手に経過させると、解熱してきます。
最後に、これがけっこう重要な経過のさせ方なので絶対覚えてください。
特に、風邪症状の発熱からの解熱後の経過が要注意です。
ここで経過を間違えると、余病を発生させてしまう事があるし
またこの失敗が、結構多いと思います。
それは、解熱に向かっての経過のさせ方が大切なんです。
解熱しだすと、いったん、平熱よりも下がります
(元気な時の、平熱を知っておきましょう)。
この時また、平熱に上がるまで、
とにかく安静にさせておく事がとても重要です。
この時、元気になったと喜んで、すぐにスポーツしたり、
公園などで遊ばせると余病を発症してきやすなります。
女の子なら、寝小便をするようになったり
卵巣に炎症を起こしたりしやすくなります。
男の子は、ヘルニアや、陰嚢や睾丸が腫れたり、しやすくなります。
大人でも、この時期、うっかり寒い思いをすると下痢が続いたり
小便の出が悪くなった、全身の関節が痛んできたりします。
そして入浴は、平熱にもどるまでは、しないように。
生まれつき、体質的に、頭部だけしか、発汗せず、躯幹からの発汗が
しずらい、お子さんは鼻血として、発汗の代行で解熱する場合も
あります。
ですので、この手の鼻出血は、強制的に止めないほうが、いいんです。
発熱すると子供は、すぐ便秘になりやすくなります。
一日、二日便が出ないと解熱しても、また発熱してくる事があります。
この場合は浣腸して、速やかに、便を、排泄してください。
医師法に触れるので家族の方に指導する様、注意してください。
排便すると、解熱します。
解熱したのに元気がなく、ゴロゴロしているようでしたら、
砂糖水を、飲ませてください。
まもなく元気になってくるはずです。
経過期間は解熱まで、だいたい3日から5日で解熱しますが、
もし1週間も解熱しない様でしたら、経過のさせ方がまずかったか
伝染性の疾患があるかもしれません。
また中耳炎は悪化したものは解熱しない場合もありますので、
すみやかに信頼のできる医師に診断してもらいましょう。
インフルエンザ、おたふく風邪、食中毒、など伝染性の発熱は、全く違う
施術法になりますので、この操作では効果はあまり期待できません。
積極的に早く解熱させるには胸椎5番を発熱時と、平熱以下まで
解熱した時の2度 調整してあげるといいでしょう。
胸椎5番の操作法