症状とは療法である

冬季は風邪が増えます。鼻水、咳、ノド痛、時には、悪寒、発熱。

他には、だるさ、食欲不振、便秘、下痢、など。

普通、風邪と思ったら、・・一錠じゃないけど、薬局に行って、風邪薬買って飲む方多いんじゃないかな。

咳止めとか、鼻水止めとかのやつ。 

子供は、すぐ発熱するので、病院で解熱のための座薬や、薬を処方してもらい、服用しますよね。

で、いままで無かったのに出てきた身体の変化であるこれらの「症状」についてなんだけどこれって、

どうして出てくるんでしょうね。悪い事なんでしょうか ???

食べ過ぎたりしたら、ゲップ出ることありますよね。サウナに入ると皆さん汗でますよね。

寒い処に長時間いるとブルブル体が震えてきますよね。梅干し見ただけで、唾液がでてきますよね。

これらの「症状」も悪い事なでしょうか?

生物には、自然治癒力というか、自然良能というか、正常な健康体に何等かの原因で異常が発生すると

即 元の正常な状態に戻そうとする働きが、24時間、一生涯作用しています。

ある意味で、防衛力がかなり発達しています。

食べ過ぎで、胃内にガスが発生すれば噴門が開いて、ゲップがでるし、サウナに入れば、体温調整の為 発汗してきます。

寒気で体温を奪われそうになると、筋肉を動かして体温を維持しようとします。

げっぷは異常だから、汗は異常だから、ブルブル震えるのもおかしいから

唾液が出てくるのが異常だから薬で止めるのがいいのでしょうか。

こう考えると、身体に顕れる「症状」は 健康体から免脱した状態から元の状態に戻そうとしている

自然治癒力による「治療」の為の体の変化なのではないでしょうか。

となると、その「症状」を悪と診て、すぐ無くそうとするのは、かえって治す事を邪魔している事になるのではないでしょうか。

それよりもその治そうとしている「症状」に対して、応援してあげる様にもっていった方がいいのではないでしょうか。

熱が出たらもっと熱が出るようにもっていく。悪寒がしたらさらに寒くなる様にもっていく。

下痢したら、下痢を止めるのではなく、水分をさらにとって、腸の掃除をする様にもっていく。

わたしは、ずーと、症状は療法、くずれたバランスを取り戻す為の現象である。

という考えを念頭において、いつも診断、施療を行っています。